こんにちは、粟飯原です。 中国大陸からの資金流入の影響で香港の不動産価格が高騰していましたが、どうやらこのあたりで一旦歯止めをかけてくるようです。 昨日3月3日、香港の中央銀行に相当する香港金融管理局(HKMA:HongKong Monetary Authority)は、市中銀行に対して新規住宅ローン金利をHKMAが提示している「参照金利」を上回る水準に設定するように指示を出しました。 昨年は市中銀行が新規住宅ローン金利を過去20年間で最低の水準に引き下げた影響で、不動産価格は30%に迫る上昇を見せました。 実際にリーマン・ショック直後の不動産価格の暴落時と比較すると、1.5~2倍(もしくはそれ以上のエリアも。)まで回復しています。 このような状況を受けて、香港政府は不動産バブルの発生を懸念し対策を打ち出してきましたが、不動産価格を安定させる事が出来ずにいました。  街中に出ると、郊外に建てた新築マンションのチラシを持ったには不動産を販売する業者が道をふさぎ、果敢に営業をしようと私の前に立ちはだかります。複数の不動産業者が一つの物件をそれぞれ扱う為に、一瞬映画スターにでもなったかのような囲まれ方をしました。 しかし、映画スターならばサインを求める声と共に、色紙を持った手が目の前に差し出されるのでしょうが、私の前に差し出されるのは不動産のちらしばかり。 もちろん、新しい不動産には興味がありますが、買わないと分かった瞬間に蜘蛛の子を散らしたように去っていく様子を見ていると、なんだか寂しくなります。 しかし一方で、知り合いの日本人男性は、そのような場所を通っても全く相手にもされないらしく、一向に私の話を信じてくれず、私の話を聞いて初めてその人達が不動産業者だと知ったと言います。 一般的な日本人と私の違いは、どこにあるんでしょうか。 いえいえ、答えは聞かずとも知っております。 私の顔が中国人に見えるからです。 彼らの目には「香港に来ている中国人 = お金持ち」に映るのでしょう。 大陸の富裕層による投資目的の購入を当て込んで、必死に営業するのが彼らの仕事なのです。 しかし、ついに新規住宅ローン金利の引き上げという安定剤が、HKMAのやや強い態度と共に投下されました。 勧告直後と言う事もあり、まだ各銀行からの具体的な利率は発表されていませんが、金利の引き上げと共に不動産市場への投資は若干落ち着きを見せるでしょう。 そして、今後はこのような不動産業者の姿も減ってくるのでしょうが、しかし、それはそれで寂しいような、なんとも不思議な気持ちになります。 ともあれ、街中が少しでも歩きやすくなってくれればいいですね。 |